デナリ国立公園バックカントリー日誌

こんちくりん。

二週間いてやるぜ!!と息巻いていた私でございますが、当方5日目にて満足してしまい一度帰ってきてしまいました(笑)
明後日からまた、バックカントリー入る予定です。
そんな感じで、今回は5日間の日誌を公開したいと思います。(ただし半分は雨天停滞)
5日ユニット34
初日。
バスにて4時間ほど。
12時エイルソンビジターセンター発。
山を迂回するためデナリハイウェイをワンダーレイクへ向かい歩く。
入れそうな地形になった途端、およそ500m先にグリズリーの親子。
声をかけて逃げてもらう。
ムースクリークを目指し道を外れ直進。
タンドラは非常に歩きにくい。ふかふかの苔が地面から浮いていて足を取られる。また、沼もたくさんある。
川沿いの尾根に出るとき、向こう側が見え無いので大きな声を出しながら尾根にでる。ハイベア!と話しかけ続ける。
尾根に出ると、先ほどの親子がハイウェイの近くで遊んでいる。
周りの景色を見る。あまりの美しさ、偉大さに立ったまま動けない。こんな体験は初めてだ。
景色を見ただけで僕はただただ感動している。

僕は逆方向のユニット35方面へ川沿いの尾根を辿って進む。
途中、尾根がブッシュになったので川に降りてみるが、失敗。
狭い谷で、ブッシュも多く、渡渉も必要、ムースもいるし、何より泥濘で左足を捻挫してしまった。
川で足を冷やし、尾根に戻る。
ユニット35まで2マイルほどの川沿いの尾根の上に幕営。川に角の立派なムース。川で炊飯、カレー、松茸風お吸い物。調理中も視界が狭くクマに注意をこらしながらになった。
以外と、ガス缶が持ちそうな予感、pocketrocketは超強火からとろ火まで出来るから燃費が良さそう。
夜マッキンリーの雲が取れその姿を現わす。
とてつもなくデカい。少し前にあそこに頂点に立っていたとは…と感慨に浸る。

22時就寝
カレー、松茸風お吸い物
6日
10時までゴロゴロして過ごす。
日が当たるととても過ごしやすい。
10時から準備を始め、左足にテーピング。11時半頃昼飯を作り食べる。天気が良い。大きな動物は見え無い。
12時出発。丘を目指し直進。
幾つかの池があり、カモメみたいな水鳥が浮いている。
池の水も飲めそうだが、やめておく。これから長いのにここで体調を崩すわけにはいか無い。
相変わらず尾根道以外は歩きにくい。
小さい尾根を見つけてはそこを歩く。
また、池の周辺は沼があり、足が濡れるので注意が必要だ。
尾根をたどり丘に取り付く、丘といっても1200m位の標高はあるが。
途中尾根を外れピークへの直登ルートをとる。
荷物が肩に食い込むが食いしばって歩きその丘の一番高い位置にいく。
そこら辺全体が見渡せ眺望が素晴らしい。
このままキャンプしたいところだが風が強いので移動。
丘と丘の間の谷にある、小さな丘の上に移動する。
池には大きなムースが寝ている。起こしてしまったようでムースはちょっと遠いところへ移動する。

多分ここは彼のテリトリーのようでそれ以上動こうとし無い。そして、そのまま寝てしまう。少し警戒しているけど、そこまで僕に危険を感じてい無いようだ。
池を挟んでいることも、理由の一つかもしれ無い。
すごく遠くに、グリズリーかカリブーかはたまたドールシープか小さすぎて判別でき無い動物の姿がある。その距離1km位か。
こっちに来ない事を祈りつつ小さい丘の上にテントを張る。
小窓、入り口共に動物を確認できる方向へに向けておく。
小雨が降るがすぐやむ。
今日は2.5マイル位しか移動できなかった。
けど、バックカントリーはこの位ゆっくりな方が楽しいかもしれない。
明日は36へ移動する計画だったが、ここでゆっくりして過ごすのもありかもしれない。レンジャーに怒られるかも知れないけれども(笑)たぶんそんな厳密じゃ無いはず。たぶんね。

ラーメン、豆腐味噌汁
肉じゃが風、ワカメスープ
7日
雨。図らずしも停滞。
明日はこのまま南下14に入る。
マップで見る限り、14はテン泊地に苦労しそうだ。
遠くの何かの動物が少しずつ近づいてきてる。あいつはなんだ。でも草食っぽいな。

8日
雨。今日も停滞。
白夜で太陽の位置がずっと低いため、遠くからこちらに日は刺しているが雨も降っている。狐の嫁入り状態がつづく。
早く晴れて欲しい。
相変わらず、ミツバチの音が頻繁に飛び回っている。

9日
晴れ。
朝一番、一旦ライリークリークに帰ることを決意。
あまりにも自然が偉大すぎて、圧倒されると同時に、目標のないこのハイクに少し飽きてしまったのもあるかもしれない。
また、もう一度バックカントリーに入ればいいし一旦帰ろう。

こんな感じで、飽きてしまったのであった。
しかし、立ったまま動けなくなるくらい風景を見て感動したのは初体験だったので、本当に表現しようがない程の偉大さをみにしみて感じたのでした。

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