デナリ遠征 準備後編

Hi!

…….実際、アメリカにて八割がたこの2文字で生活を送っております。
だいたい言ってる事は分かるけど、言葉が出無いのは悲しいねぇ。
How are you?
は分かる。
How you going?
になると、教科書で習ってねぇぞって感じで、
Mt.Denali!
と、返してしまい
Whats?
となるわけです。。。
How are you?もHow you going?もHi! How you doin’?も一緒な訳なんです。
「元気?」
この3つが一緒だって気づくのに3日もかかりました。
そして誰も正してくれ無い(笑)
さて、続きですが
準備2
氷河対策
ソロにおいて一番怖いのはヒドゥンクレバスですね。
方法はいくつかあります。
現実的な例は
・竿
・アルミラダー
・スキー
竿は、植村直己氏が一度ヒドゥンクレバスにモンブランに落ちた時に、対策として思いついたもので、2メールほどの竹竿を脇に刺し、落ちても引っかかると言う理屈も分かりやすい方法です。現在はアルミ竿が使われますが、これはまさに厳冬期の地雷原のような氷河を歩く場合には有用ですが、マッキンリー最盛期にはやや大袈裟なのでやめました。(命がかかるので最後まで悩みました)
アルミラダーですが、欧米の方がよく使ってらっしゃる気がします。これはスレッド(ソリ)に荷物を載せて投稿する氷河歩きで下山での暴れを防止できるのと、クレバス落下を防止する一石二鳥のシステムです。
しかし、これも真冬ならまだしも、最盛期だと非常に邪魔で困るとの情報を頂いたので却下しました。
最後に、スキーです。
実際日本の山でも使い慣れている事、降雪がない限りトレースがある事、早い時期に入山する事の条件で、十分対応できるものです。
使い慣れてい無いと、非常に苦痛になる事間違いなしです。
今回は、すべての条件が満たされる事、暇な時にスキー出来ると言う事でスキーを選択しました。
実績

まずすべてに言える事ですが、クレバスが進行方向に対して直角なら大丈夫ですが、平行ならどんな対策しようが落ちます。
実際、使ってみてスキーで良かったです。
まず、結果的に天気が悪くふかふかの雪だったので、スノーシューは大変だったと思います。
スキーは浮力があるのでスイスイと進めます。特に角度が無ければ無いほどメリットがあります。
あと、疲れた帰りの長距離の下山にはスキーだとあっという間に半分降る事が出来ました。
連絡方法

無線などの連絡手段ですが、この情報収集も苦労すると思います。
まず選択肢としては
・CB無線
・衛星電話
CB無線を持っていれば、1chで毎晩8時天気予報を受信できます。ただ、山の陰などは入ら無い事があります。CB無線は昔は義務付けられていて、レンジャー事務所から借りれたり、エアタクシー会社で借りれたりしましたが、今はレンタルはしてい無いようです。
買うと、この無線はアメリカでしか使え無いので無駄になるので他の案を考えました。
衛星電話は、一番安心できると思います。
でもレンタルが高いのでやめました。
SPOTデバイスですが、初めて聞く方がほとんどだと思います。
このデバイスは、衛星通信のみで、GPSの位置情報、簡単なメッセージ、緊急救助要請などを送信出来るデバイスになります。
頭の上にお空がある限り使えるわけです。
今回は、日本でもSOS以外は使えると言うことでこれにしました。
実績

実際に使いましたが、下山後しっかり記録されていました。
問題は無いようです。
家族には、シェアマップのページを送っておいたので、安心でしてもらえたはずです。
遭難したらいざその時ボタンを押せるのか。。。クレバス内はGPSが入るのか。。。これは他も一緒なので同じですね。
ストーブ

ストーブに関しては、使い慣れたものが一番だと思います。
ただ、ガソリン、イソブタンどっちがいいのか悩みどころですよね。
今回僕が持ち込んだのは
MSR Whisper light international
・jetboil ZIP

ウィスパーライトインターナショナルは、言わずと知れたガソリンストーブで、ホワイトガス、レギュラーガス、灯油、軽油、なんでも使えるので最強です。灯油使う人は遠征ではメンテキットも必需品。

ジェットボイルに関してZIPを選んだのは、高所ではスイッチで火がつか無いのと、シンプルイズベストという事が理由です。

実績

実際、MSRしか使いませんでした。
ジェットボイルの評価はしようがありません。すみません。
MSRの大火力でガンガン湯を沸かせるのでありがたいです。
ちなみに、全部テントの全室でプレヒートから行いましたが、火事にはなりませんでした。
皆さんは真似し無いようにしましょう!!
だいたいこんな所で、準備編は終了しようかと思います。
次回は、登録編を書こうと思います。
しーゆー

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