台北|龍山寺

台湾に行った方の殆どが訪れるであろう龍山寺(ロンシャンスー)。
ここは、有名すぎて自分で詳しく紹介する必要がないと思うので基本データと、マニアックな部分だけ紹介しようと思います。

行き方

MRT(青ライン)の龍山寺駅から徒歩5分。
「龍山寺」看板が乱立しているのでそのとおりに行けば迷うことはないと思います。

龍山寺

龍山寺に行く目的とは何でしょうか。
出会いの神さま月下老人でしょうか。
歴史が一番古い場所だからでしょうか。
それとも、ガイドブックに書いてあったからでしょうか?
理由は人それぞれだと思います。

では、
①そもそも何が祀られている寺廟なのでしょうか?
②宗教は?

この問に答えはほとんどの方が分からないのではないでしょうか。

①の答えは
「観世音菩薩」です。

②の答えは
仏教・道教・儒教の習合であるオリジナルな台湾スタイルの全部のせ宗教です。

②の答えはなんとも歯切れの悪いものになってしまいました。
もともとは、中国の福建省にある福建晋江安海龍山寺の分院として、福建省からの移民によって1700年代前半に建てられた仏教寺院です。
当時は純粋な仏教寺院だったはずです。
そのため、正殿には仏教の神と菩薩のみが祀られています。
しかし、時代が進むごとに、台湾民間信仰思想で道教の媽祖や関聖帝君、儒教の孔子などが祀られるようになっていきました。
これは、日本の八百万の神的な考えと似た部分があると思います。
恐らく現代の台湾では、観世音菩薩も神の一つであるという認識の方も多いのではないでしょうか。日本でも、観音様や仏を神様だと思っている方は少なくはないようです。
神と、仏と、菩薩は実際には決して越えられない壁で別れた別物なのですが、祈り願う対象としては似たようなものだというのが民間信仰的考えなのだと思います。

台湾では、この仏教、道教、儒教の習合が顕著で多くの道観で見られます。
例えば、媽祖は観世音菩薩の化身であるとする考えが多くみられますし、お地蔵さんは道教の十王思想と結びつき、地蔵王菩薩として閻魔王として地獄の沙汰を決める裁判官(監視者)として信仰されています。龍山寺でもお地蔵さんとしてではなく、道教の冥王として後殿に祀られています。

こういったふうに、龍山寺は複雑な宗教構造をしています。
知識があればあるほど混乱するシステムです(笑)

さらに、台湾には純粋な仏教寺院や孔子廟、道観もあるので、まさにカオスの様相です。

龍山寺をお参りする時に言えるアドバイスは一つ!
深く考えず、それぞれの神仏を尊び真摯に祈りましょう。

基本データ

御本尊:観世音菩薩
本山:福建晋江安海龍山寺
正殿:観世音菩薩、文殊菩薩、普賢菩薩、十八羅漢、韋馱天、伽藍天
御殿:文昌帝君、大魁星君、紫陽夫子、馬爺、天上聖母、太陽星君、太陰星君、註生娘娘、池頭夫人、十二婆者、水仙尊王、城隍爺、龍爺、福德正神、關聖帝君、三官大帝、華佗仙師、地藏王菩薩、月下老人

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